Yahoo!ニューストップに「スポーツウィッグ®」が掲載されました
朝日新聞社の記事として掲載され、Yahoo!ニューストップでも紹介されました。
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出会いのきっかけ
朝日新聞社の中小路様とは、5月25日のローンチイベントでお会いしました。
スポーツと社会をテーマに取材されている中で、「スポーツウィッグ」に興味を持っていただきました。
最初のお客様は、高校サッカーで活躍する女子選手。取材をされた記者の方もサッカーに詳しく、私もサッカーのリーディングブランドで商品企画をしていたので、今回は不思議なご縁を感じました。
開発の原点
このスポーツウィッグを開発した時は、自分が使いやすく、何もあきらめなくていいウィッグを作りたいという思いでスタートしました。
こだわり抜いて進めた結果、完成までに6年を要しました。
クラウドファンディング「READYFOR」では、多くの方々から応援とご支援をいただき、「自分以外にもこのウィッグを待っている人がいる」と確信し、開発をさらに加速させました。
改善を重ねた試作の日々
最初にモニターになってっくださった方から、とても丁寧なフィードバックをいただき、最初に試作したウィッグは、顔まわりにシリコーンを使用していたので、蒸れや汗で滑るなど改善点が多いことが分かりました。このウィッグを発売することも考えておりましたが、やはりもっと納得できるものを作りたい! このままでは使った人が困ってしまうと感じました。
そこで、服の仕事を通じて繋がった、スポーツアパレルのパタンナーの神様のような方にお話を伺いに行きました。
それまでは顔まわりのパターン(型紙)に問題があり、頭部へのフィットが悪いのかと思っていました。ですが、そうではなかったです。そのパタンナーの方から頂いた印象に残った言葉がありました。地球儀を思い浮かべてみて、赤道までの半球に同じ形のものを被せても、ひっくりかえせば必ず外れるよね?赤道の向こう側にいかないと円球がすぼまっていない。だから赤道の向こう側にいかないウィッグを外れない様にするのは不可能だと。ウィッグはおでこと耳の後ろ側に被せるので、赤道の向こう側にはいきません。だから、どこか止めないと落ちると。そこで、とにかく止めるものを探し始めました。通常のウィッグで使われる両面テープやボンドは、粘着力が強く、毎日貼っているとその部分の産毛がぬけたり、私の場合はその部分から髪の毛が生えてこなくなりました。そのため、その方法は除き、とにかく肌への負担がなく、止められるものを探しまくりました。
肌に優しい固定素材の探求
EMSに使うゲル、粘着力のあるシリコーン、他のゴム素材、ポリデント(笑)ポリデントは粘着力は抜群ですが、せっかく生えてきた短い髪でも、一度ついたら何をしても取れず、切らなくてはいけませんでした。ゲルは水で取れるので良いのですが、水中に入れない。粘着力のあるシリコーンは大学の先生と共同研究していましたが、引き裂き強度を上げることができず、そのままで使うと通気性がほぼないので蒸れて不快感が伴います。
そしてたどり着いたのは、三井化学株式会社が開発した新素材 HUMOFIT®。肌の温かさで自然に伸び、圧迫感を抑えながらズレを軽減します。独自の工夫で通気性も確保しています。
日本の最先端技術へののこだわり
- 島精機製作所様と共同開発した成形可能な無縫製ニットにより、「暑い」、「蒸れる」、などのウィッグの困りごとを解消!
- 世界初! HUMOFIT®︎をウィッグに使用。ウィツグ特有の「頭が痛くなる」、「首が動かせないない」などの不快感を軽減
- 経験豊富なニッター様と連携し、肌面に銀メッキ糸を使用した頭部の臭いと暑さを軽減させるインナーキャップを開発
感謝の気持ち
ハワイで海に入れず、暑くて、悲しくて、でもこの辛い思いがあったから、これから同じ思いをされている方々の役に立てるかもしれないと思い、今では病気になったことも、何かのきっかけだったと感じています。多くの技術者様、協力企業様、そして温かい応援してくださった皆様に心より感謝いたします。
1人でも多くのヘアロスの方々が、1日でも早く自由な生活を送れるように。これからも尽力してまいります。今後とも応援をよろしくお願いいたします。
株式会社ハリイ
代表 池野 順子